飛龍が、最大のライバルを撃破した。沼津市内で隣接し、来月の「甲子園高校野球交流試合」にも出場する加藤学園に3-2で逆転勝ち。1点を追う6回2死一、三塁で5番田口大樹外野手(3年)が、決勝の逆転三塁打を放った。

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加藤学園は相手の勢いを止めきれなかった。エース肥沼峻(3年)は初回に1失点。尻上がりに調子を戻し、その後の5イニングで8三振を奪った。1-1で迎えた6回には勝又友則主将(3年)の犠飛で勝ち越しに成功。だが、その裏の守備でリードを守りきれなかった。肥沼は「相手に力があったということ。実力不足です」と言い訳しなかった。初出場が決まっていた今春のセンバツは中止。代替大会も初戦敗退と試練が続くが、来月には甲子園交流試合が控えている。肥沼は「悔しさを忘れずにやっていきたいです」と顔を上げた。