春夏の甲子園に通算24度出場している古豪・秋田は、10-1の7回コールドで新屋を破り、3回戦に駒を進めた。主将の菊池信平捕手(3年)は3投手を好リード。さらに1番として2安打、1四球、3得点、3盗塁で存在感を示した。

4-1の7回1死、菊池信は左前打で出塁すると、すぐさま盗塁しチャンスメーク。後続が4安打、3四死球とつながり、一挙6得点を呼び込んだ。「自分たちのチームは自分が出塁すれば得点率は高い。どんな形でも(塁に)出れば流れを持ってこれると思っていた」とコールド勝ちへのきっかけを作った。

元々は内野手だったが、1人2ポジションを担うチーム方針で昨秋から捕手に挑戦。「自分がキャッチャーなら、どう配球するかを考えながら内野を守っていた」。転向当初はワンバウンドした球のストップに苦戦したが、今ではどっしりと構える。司令塔として「お前に任せた。俺を信じて投げろ」など投手の性格に合わせて声をかける。15日は8強をかけ秋田商と対戦。今の3年生が入学後から未勝利の相手だが、壁を破る時が来た。【山田愛斗】