プロ注目だが、大学進学も視野に入れている筑陽学園の中村敢晴(かんせい)内野手(3年)は、主将として昨秋の県大会優勝校・福岡第一撃破に導いた。

4番・遊撃手として予選リーグ屈指の大一番に挑んだ。だが2三振を喫する3打数無安打で2四死球。結果が出せず「追い込まれて、変化球に対応できなかった。これから修正します」と猛省した。

ただスカウト評は上々だ。日本ハム林スカウトは「スピードもあるし体もある」。ロッテ福沢スカウトは「力強くなっていておもしろい」と話した。

92年夏に西日本短大付(福岡)が全国優勝した時の主将で、日本文理大の中村寿博監督(45)の次男で、兄宜聖外野手(20)はソフトバンクでプレーする。甲子園への夢は閉ざされたが「優勝しか目指していない。自信はある」と熱い。

ただ途中出場したダブルヘッダーの2試合目は、県内屈指の進学校、福岡に敗れ、気持ちを引き締め直した。