ユニホーム柄のマスクをつけた小樽双葉の“女神”が勝利を見守った。

コロナ禍で自粛中に長谷川倫樹監督(37)夫人で、同校家庭科教員の由紀子さん(42)が、1学年前の緑のアンダーシャツと縦じまユニホームを解体して、部員35人分のマスクを作製した。試合中は選手以外のスタッフが着用。女子マネジャー神(かみ)小雪さん(3年)は「涼しくてつけ心地がいい」と笑顔だった。

3年生部員は自身含め4人と少ないが「最後の夏に悔いを残さないよう、みんなをサポートしたい」と前を向いた。

▽小樽双葉・板垣颯太右翼手(3年=初回に適時二塁打)「初回に点を取られたので、すぐ取り返すという気持ちで、初球から打ちにいった」

▽小樽双葉・長谷川倫樹監督(37)「難しい大会ですが、3年生には元気な姿を見せるだけで終わるなと伝えている。勝ちにこだわり、どういう苦しい練習をしてきたかを、試合で見せられるようにさせたい」