日大山形は山形工に6-5で競り勝ち、優勝した17年夏以来3年ぶりに4強へ駒を進めた。2-3の6回、主将の町田紘司朗捕手(3年)がイチロー流ルーティンから同点打。その後、打線が覚醒し逆転に成功した。26日の準決勝では宿敵・東海大山形と対戦する。
イチローならぬコウジローが試合を動かした。左打席に入ると日米で偉大な記録を打ち立てたレジェンドのように、右手でバットを垂直に立て、右肩付近に左手を添え集中。「(荒木準也)監督から『お前が打てなかったら仕方ない』と送り出され、ここで打たなきゃキャプテンではないと思った」。カウント1-2、4球目を中前に運んだ。
無我夢中だった。「何の球種か覚えてない」と友人の相手先発・元木悠馬投手(3年)を打ち崩し「気迫を込めて投げてきたので、気持ちで負けないように心がけた」。打席の「儀式」は「調子がいいときに、たまたまイチローさんのようにやったら打てた。両目で球が見やすくなる感覚もある」。今夏は日大山形に立ちはだかる壁を越える。「鶴岡東は入学後1度も勝ってない。何が何でも決勝で戦って勝ちたい」。打倒鶴岡東へ「山形のイチロー」が先導する。【山田愛斗】

