高田商が7回コールド勝ちで準決勝に駒を進めた。

1回表、2死満塁で7番植村大輔外野手(3年)が、高めの直球を捉え左中間の芝生スタンドに豪快に突き刺した。人生初の満塁本塁打で高校通算11本目。勢いがついた高田商はこの回一気に9点を挙げた。

大会初先発だった植村は「(前日に)監督から出るかもと言われてました。緊張した。後ろにつなごうと思ったら長打になった。(初めての満塁本塁打は)うれしいです」と目を輝かせた。昨年夏は奈良大会決勝で智弁学園に5-12で敗れ、56年ぶりの甲子園出場を逃した。今年はコロナ禍で挑戦することすらできなかった。「夏がなくなったとき、気持ちが切れかけた。連盟が夏を開催してくれてもう1度チーム一丸となった。優勝して気持ちよく終わりたいです」と気持ちを込めた。

赤坂誠治監督(43)は「思い出に残ってよかった。最後まで野球をやりきって、いろんなことを勉強してほしい」と話した。