「2020夏季県高校野球大会」で優勝した聖隷クリストファーは、歓喜から一夜明けた3日、浜松市内の同校で新チーム初の練習を行った。山田遥晴(ようせい)捕手(2年)が新主将に決定。1、2年生メンバー計34人をけん引する立場になった。

地元の浜松市出身。1年生のころから同学年のまとめ役で、新チームの主将就任は約1カ月前から決まっていたという。夏の県大会初優勝を果たしたチームのリーダーとして、重圧もかかるが、「まずは自分たちの弱さを知り、考えながらやっていく。挑戦者のつもりで、一戦必勝の意識で今度の秋季大会を戦いたい」と抱負を語った。

今夏の大会では全試合でメンバー入り。出場機会はなかったが、ベンチから3年生の雄姿を目に焼きつけた。「接戦を勝ちきれた理由は、先輩たちの小さなことにもこだわる姿勢だったと思う。自分たちも見習いたい」と力を込めた。

3年生メンバー13人はこの日、制服姿でテレビ局の取材を受けた。その後、練習に励む後輩たちの姿を眺めた。山口颯太・前主将(3年)は「まだ未完成のチームですが、上村(敏正)監督が求めている以上のことができるようになって、甲子園に行ってほしい」とエールを送った。【河合萌彦】

 

◆山田遥晴(やまだ・ようせい)2003年(平15)8月1日、浜松市生まれ。市立高台中入学後に野球を始め、3年時には主将を務めた。18年夏には中学野球の浜松選抜に選ばれ、主将として台湾遠征に参加。聖隷クリストファー高では、1年秋からベンチ入りした。右投げ右打ち。164センチ、60キロ。血液型A。家族は両親と兄。