粘りの投球で勝利を呼び込んだ。伊勢崎清明の清水智仁投手(2年)が9回を完投し、6安打4失点で打線の援護もあり8強進出を果たした。

序盤は制球が定まらず四死球が絡んで3点を失うも、徐々に修正。3回から7回までは安打を許さなかった。清水は「昨夏、決勝点を許した利根商戦を思い出して最初は緊張してしまった。3回からは制球重視にした」と振り返った。

中学時代は、初心者を多く抱えるチームのエースとして奮闘した。中高一貫でそのまま進学するか、野球の強い高校に行くか悩んだ末、県立の強豪である伊勢崎清明を選んだ。私立から県立に進むため、中学3年の2学期に地元の公立中学へ転校。野球のために覚悟を決めた。

4日は宮城に住む母方の祖父の誕生日で、5日は亡くなった父方の祖父の誕生日。「勝利という形で2人に誕生日プレゼントができた。その意味でもうれしかった」と笑顔を見せた。

次戦は昨夏Vの前橋育英が相手。「秋打たれたので次は抑えたい」とリベンジを誓った。