智弁和歌山が初芝橋本を下し、4年連続25回目の和歌山の頂点に立った。

最終回に登板した今秋ドラフト候補の小林樹斗投手(3年)が自己最速となる152キロをマーク。3者連続三振で試合を締めた。

投手陣は5人の継投でつなぎ、9回にはエース小林がマウンドへ。先頭から連続でスプリットで空振りに斬り、最後は相手4番と対峙。「最後だったので。相手も4番だったので、まっすぐでいこうかなと。今までやってきたことをすべて出し切るくらいの気持ちでした」と2球目に自己最速を更新する152キロをマーク。ファウルで粘られたが、150キロ直球で空振り三振を奪った。

この日は7球団が視察。阪神和田テクニカルアドバイザーは「すばらしい。あれだけ腕振ってコントロールもできているし、とにかく球の質も良い」と絶賛した。

打線は、1点を追う2回に、6安打を集め4点を奪って逆転。5回に綾原創太内野手(3年)の左越え3ランなどで6点を奪って突き放した。