富士宮西が、佐野遥斗内野手(2年)のサヨナラ打で4年ぶりの県切符をつかんだ。3-3で迎えた9回裏2死三塁、カウント1ボールからの2球目だった。内角寄りの直球を振り抜くと、打球は中堅手の頭上を越えた。「(打球が)抜けるまではドキドキしたけど、勝利に貢献できて良かった」。ベンチを飛び出すナインの祝福を受けながら、喜びをかみしめた。

5月下旬の自主練習中に右足首を骨折。一時は出場が危ぶまれた。それでも、大会2週間前に復帰にこぎつけると、韮山との1回戦でも3打数2安打2打点と快音を響かせた。「もっと上を目指して、1戦1戦チームに貢献していきたい」。三島南との準々決勝を見据え、さらなる活躍を誓った。【前田和哉】