尽誠学園(香川)の村上侑希斗投手(3年)が7回1失点の好投を見せ、18年ぶりに聖地で校歌を響かせた。

初回に先制タイムリーを打たれるも、打たせて取る投球で追加点を許さず、7回6奪三振の好投を見せた。「智弁和歌山は打のイメージが強かった。ボールを低めに集めて打たせて取るように心がけてました。勝てて良かったです」と最高の結果に喜んだ。

大阪出身で和歌山育ち。高校は智弁和歌山に行く道もあったが「地元でNO・1の高校を倒したい」と尽誠学園を選んだ。交流試合で対戦が決まった際には「自分、持ってるな」と思ったという。

小学1年生から野球を始め、3年生の時、所属していたチームのコーチをしていた父から、左投げを勧められた。自宅の壁に向かって投げ込み、父を相手にキャッチボールをして鍛えた。「最初は『何を言っているんだろう』と思いました。でも打者に有利になるので変えてよかったです。(智弁和歌山に)今日勝てたので自分の野望がかないました。最高にうれしいです」と喜びを爆発させた。【南谷竜則】