星槎国際湘南が準決勝で敗れるも、中平颯馬内野手(2年)が名将土屋恵三郎監督(66)の教え通りの一打で反撃ムードを作った。

6点を追う5回2死一塁、左翼ポール際に飛び込む2ラン本塁打。高校通算3本目のアーチをかけた中平は「秋の大会で打てず、3年生に迷惑をかけた。プレーで恩返しできて良かった」と話した。

桐蔭学園時代に春夏10度甲子園に出場した名将の教えを忠実に実行した。中平は「土屋監督の言うレベルスイングで本塁打が打てた。教えを存分に出せたと思う」と手応えを口にした。

今大会の目標に掲げていた「土屋監督を神奈川で1番の男にする」ことはかなわなかった。敗戦に悔しさをにじませながらも、2年生の中平は次を見据えた。「甲子園」という最大の目標を胸にもう1度「土屋野球」に磨きをかける。