来春センバツの重要な判断材料となる秋季高校野球東京都大会の1次予選組み合わせ抽選会が29日、都内で行われた。

新型コロナウイルス感染防止のため、くじ引き役は使い捨て手袋を着用。24ブロックに別れる1次予選(9月12日開幕)の組み合わせを決めた。各ブロックの勝者計64校が、10月17日開幕の本大会に進む。決勝は11月15日、神宮球場で行われる。

本大会では、秋季東京大会では初めてとなるシード制を導入する。今夏の東西独自大会でベスト8以上だった16校については、1次予選を勝ち上がった場合、本大会ベスト16まではお互いに対戦がないよう、あらかじめ振り分ける。ただし、決勝までの試合数は、シード校も、非シード校も同じだ。

シード制導入の狙いについて、武井克時専務理事は「これまでは強豪同士が(本大会の)1回戦で当たることもあった。東京のセンバツ代表を決める上でも重要な大会。東京のレベルを上げるには、どうすればいいかと考えた。3年生の置きみやげと、1、2年生のチーム力を秋につなげていこうということです」と説明した。

なお、各校で行われる1次予選は無観客で実施。夏の独自大会では入場を認めていた保護者も、今回は入場不可となる。各球場で行う本大会からは、有観客の方針だ。夏に導入した2時間20分の時間制限は行わない。タイブレークは、従来通り延長13回からとする。

今夏の西東京大会で優勝し、東東京優勝の帝京との東西決戦にも勝ち、東京NO・1となった東海大菅生は、9月12日に小川と初戦を迎える。栄塁唯主将(2年)は「自分たちが目指しているのは日本一です。まずは、ブロック予選を頑張らないといけません。1つ上は王者でしたが、自分たちは挑戦者の自覚を持って戦いたい」と決意を口にした。