黒沢尻北が西和賀を7回コールドで下し、県大会出場に王手をかけた。

7回から2番手で変則左腕・藤原市也(2年)が公式戦初登板。先頭打者を75キロのカーブで見逃し三振を奪うと、次打者は最速115キロの直球で三ゴロに仕留めた。球速差40キロの緩急をつけ、1回1安打無失点デビューを飾った。藤原は「緊張したけど、持ち味を出せた。投げ終えて爽快な気持ちです」と笑みがこぼれた。

入学当初は上手投げも、「自分は球が速くない。少しでも打ちづらいフォームで勝負しようと思った」と、今冬からスリークオーターに変え特異性をアピール。「最初は制球難もあったが、今はコースに投げ分けられる」と、胸を張った。