柏崎は新潟県央工に12-4の7回コールド勝ち。永井希青(のあ)中堅手(2年)が3打数3安打5打点の活躍を見せた。

  ◇  ◇  ◇

両チーム合わせて25安打の派手な試合で、渋い活躍を見せたのが永井だった。3打数3安打2四死球で出塁率は10割。1回1死満塁で先制の左前安打。4回無死三塁では中前適時打。5回1死満塁で2点右前適時打。6回2死満塁では四球を選び、5打点目を挙げた。「打席で考えすぎて、力むクセがあった」。しかし、この日は自然体で右打席に立ち、大きな仕事を地味にやってのけた。

村田浩二監督(53)は永井の活躍について「意識していなかった」。それでも、期待の大きさは打順で分かる。「振る力はある。ハマッてくれればいいかな」と5番に据えた。そんな思惑が当たり永井のバットも当たった。今夏は控え捕手としてベンチ入りしたが、この秋から50メートル6秒2の俊足を生かすため中堅手になった。この日は送球ミスなど、守備ではやや不安を残したが、打撃で結果を残した。【涌井幹雄】