常総学院が藤代を破り、関東大会進出を決めた。1回に2点を先制されるも、以降は無失点。打っては6安打で5得点と効率よく点を重ねた。

日本ハムや大洋でプレーし、今年7月から指揮を執る島田直也監督(50)にとっては、初めての甲子園がかかる大会。「プロはシーズン。絶対に勝たないといけないというプレッシャーがある。毎試合、胃が痛いです」と笑った。

監督に就任して心がけたのは、強い打球を放つこと。選手たちに徹底させた。「ポップフライでアウトにされないようになった。練習通りにやってくれている」。この日は内野フライが1本もなく、意識が選手たちに浸透してきた。

一方で課題に走塁を挙げる。打球判断のミスなどが目立ち「8点は取れていたと思う。全国制覇を目標にしているが、全国どころか関東も勝てない」と厳しかった。

16年夏以来甲子園から遠ざかっている。選手たちには「新しい常総を作ろう」と投げかけている。「『常総が落ちてきたんじゃないか』と耳に入る。OBとしては悔しい。常総すごいなというのを見せつけなきゃダメ」と力強く話した。聖地に戻るために…まずは秋の茨城大会優勝し、関東制覇も誓った。【湯本勝大】