東海大甲府(山梨1位)は投打がかみ合い、5年ぶりのセンバツへ向け好発進した。

1回表1死一塁、猪ノ口絢太外野手(1年)の右中間を破る三塁適時打で先制すると、先発の若山恵斗投手(2年)もリズムに乗った。「県大会では真っすぐ中心だったが、今日は変化球でカウントを取れた」と初回から2三振。最速は139キロながら、細かい制球と、真っすぐとキレのあるスライダーで10三振を奪った。

6回からは再三走者を背負うも「打たれてなんぼ。失点さえしなければいい」と、得意のけん制球で3つのアウトを奪うなど小技もさえ、完投勝利。「今日は気持ちでは負けていなかった。新チームが始まった時から、山梨県優勝と関東大会優勝を目指してきた。次もしっかり抑えて優勝したい」と力強く話した。

村中秀人監督(62)は「今日の若山は初回からリズムに乗れたね」と合格点を与えた。

この秋、埼玉県大会で快進撃を続け初の関東大会出場を果たした細田学園(埼玉2位)は、6回に1点を返すも、若山に要所を抑えられ、勝利には届かなかった。