今夏の高校野球静岡県大会で2本塁打を放つなど、磐田東の主砲として活躍した山下拓真外野手(3年)が11日、スポーツ推薦で中大経済学部に合格した。大学日本一4回、東都リーグ1部優勝25回を誇る名門からの吉報に「これまで支えてくれた方々への感謝を持って、1年目からレギュラーを目指す」と、やる気をみなぎらせた。

伊豆市シニアで指導を受けた土屋英治監督への尊敬心から、同氏の母校・中大進学を志望。練習会に参加し「チーム全員が良い雰囲気。この環境でやりたいという思いが強くなりました」。

以来、練習により一層熱が入った。コロナ禍で今夏の甲子園大会が中止になっても「県大会で優勝し、自分たちが甲子園にふさわしいと証明するために打ち込んできた」。結果は4回戦敗退も「最後に本塁打を打ってチームに貢献できた。3年間を悔いなく終えられた」と振り返った。

「甲子園出場がかなわなかった分、自分が貢献して大学日本一を達成したい」。その後はプロの舞台で、高校で最も影響を受けたという同級生・二俣翔一捕手(広島育成1位)との共闘を目指す。「二俣から学ぶことが多かった。また同じユニホームを着てやりたいです」。【河合萌彦】

◆山下拓真(やました・たくま)2002年(平14)7月26日、静岡・河津町生まれ。小1から河津ジャガーズで野球を始め、河津中時代は伊豆市リトルシニアに所属。磐田東では1年秋からベンチ入りし、2年夏からレギュラー。高校通算7本塁打。左投げ左打ち。184センチ、84キロ。血液型O。家族は両親と弟2人。