21世紀枠でセンバツに初出場する八戸西(青森)が12日、青森県の三村申吾知事(64)を表敬訪問した。渡辺学校長(58)をはじめ、小川貴史監督(37)と宮崎一綺主将、相前雄一朗内野手、福島蓮投手、広田大和外野手(いずれも2年)が出席。甲子園での活躍を誓った。

緑色のネクタイを締め、制服姿で抱負を口にした。宮崎主将は「自分たちのつなぐ野球をして、まずは初戦を勝って、甲子園で校歌を歌いたい。モットーでもある明るく、礼儀正しく、かっこよくを全国のみなさんにも伝えられるように、一生懸命頑張ります」と気持ちを引き締めた。

チームの切り込み隊長役を担う相前は、知事との掛け合いトークを披露した。「自分は1番を打っているけど、初球からフルスイングする。チームに勢いと勇気を与えます」と話すと、三村知事から「良いね~。好き、好き」とほめられ、間髪入れずに「ありがとうございます!」と応え、会議場を沸かせた。

三村知事は「甲子園には詳しいよ」と話すように、大の高校野球好き。夏の甲子園では県代表校の応援にほとんど駆けつけているという。今春センバツに向けては日程とコロナ禍の影響をみながら、可能であれば現地応援に行く方針を明かした。選手には「みんなで支え合いながら、プレーしてほしい。エラーしても、みんなで助け合う。応援している人が『やっぱり、八戸西は良いチームだな』と思ってもらえるように、頑張ってほしい。本当に期待しています」と熱いエールを送った。最後は甲子園での活躍を祈って、県特産のりんごジュースで乾杯した。