13年ぶりにセンバツ8強進出の天理(奈良)は雨天中止となった28日、甲子園の室内練習場で練習を行った。

193センチの長身右腕エース、達孝太投手(3年)を擁して投打の歯車がかみ合って好調だ。

この日の仙台育英(宮城)戦が29日に順延され、前回登板の25日高崎健康福祉大高崎(群馬)戦で134球を投げて完封勝ちした達にとっては、中2日が中3日に延びてコンディションを整えられそうだ。

中村良二監督(52)は「(達は)昨日の状態でも『大丈夫です』という話で今日、先発させる予定だった。1日、順延になって恵みの雨になったのかなと思います」と話した。

主将の内山陽斗外野手(3年)も「達自身もすごく成長している。すごく(中京大中京の)畔柳君を意識している。昨日(大会最速の)149キロが出てすごく気にしていた。『自分を超えられた。自分が150キロを投げたい』と。すごく頼もしい。本当に投げそうです」と明かした。27日に畔柳が149キロを計測するまで、25日に達がマークした148キロが最速だった。

27日は達の17歳の誕生日で、練習の最後のランニング前に「おめでとう」と声を掛けたという。内山主将は「ちょっと照れている感じでした」と笑った。好ムードで決戦へ。仙台育英とは甲子園常連校同士の対決。過去3戦は1勝2敗で、96年以来、25年ぶりの激突になる。