第93回選抜高校野球大会(甲子園)で8年ぶりに8強入りした仙台育英(宮城)は、29日に仕切り直しの準々決勝で天理(奈良)と対戦する。

雨天順延となった28日は甲子園の室内練習場で約2時間の練習。打撃練習では、先発が予想される天理の193センチ右腕、達孝太投手(3年)を想定し、今大会ベンチ外の188 センチ の最速145 キロ 右腕、中村和寛投手(3年)がマウンド2メートル手前から投げ込み、バットを振り込んだ。島貫丞(じょう)主将(3年)は「イメージはつかめた。角度があると思うので、目線を上げないで、ボールをしっかり見極めていきたい。明日は不安要素なく臨める」と、達撃ちに自信をみせた。

須江航監督(37)は大会屈指の好投手との対戦を歓迎した。「達くんも(順延で)休養がとれて、1つ状態が良い形で対戦できると思う。私たちにとっては、非常にありがたいこと。まだ優勝する力はないと思っているので、勝ち上がりながら強くなりたい。状態の良い達くんを攻略して、自信をつけたい」と意気込んだ。