明豊(大分)が、19年以来2度目の4強入りを果たした。新チーム発足時に「史上最弱」と表したチームが、過去最高記録に並んだ。

川崎絢平監督(39)は「前半は、本当にこれ以上ない入りができた。中盤以降は、智弁学園さんが追いかけてくると思っていたが、想像以上の追い上げで苦しかったけど、よく選手が頑張ってくれました」と振り返った。

2回戦の市和歌山戦から大幅に入れ替えた打線が、見事に機能した。初回、今大会初めて1番に入った幸(ゆき)修也内野手(3年)が、大会第9号となる先頭打者本塁打を放ち先制した。

今大会初の4番に座った黒木日向内野手(3年)は、4打数3安打3打点と結果を残した。

援護点をもらった先発の京本真投手(3年)は、3回を被安打2の無失点に抑え流れを作った。2番手の太田虎次朗投手(3年)が3回3失点、3番手の財原光優投手(3年)が3回1失点と、それぞれがきっきり役割を果たした。

川崎監督は「3人で3分割は、頭にありました。(京本には)初回から飛ばしていっていいよと言っていた」と話した。