センバツで優勝した97年以来、24年ぶりに4強進出した天理(奈良)は30日、兵庫・西宮市内で練習を行い、31日の準決勝東海大相模(神奈川)戦に備えた。

約1時間、ウオーミングアップと守備練習を行った。中村良二監督(52)は「ここまでの3試合は選手が自分たちのやるべきことをやり切れている。全員で野球をできており、チーム状態はいい」と自信を込めた。

今大会では高崎健康福祉大高崎(群馬)や仙台育英(宮城)など、甲子園常連校を撃破。指揮官は「関東の1位校と東北の1位校に勝てたので選手たちの自信にもなっていると思う」とした上で、東海大相模との戦いに向けて「甲子園の常連で、門馬監督も戦い方を知り尽くしていると思う。うちは今まで通り選手を信じて野球をするだけ。先発が最少点に抑えて取れるところで点を取れたら理想。できれば守り合いの展開に持ち込みたい」と思い描いた。

身長193センチのエース右腕、達孝太投手(3年)はキャッチボールなどで体をほぐした。中村監督は「球数は多くなっているので、本人は(先発で)行きたいと言うと思うが、よく話をして先発を決めたい」と説明した。達はここまで3試合で1完封、1完投で合計459球を投げている。大車輪の働きを見せるエースのコンディションを考慮しながら31日の先発を決める。【酒井俊作】

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