最速148キロ右腕で天理(奈良)のエース達孝太投手(3年)は登板せず、チームも敗れた。

左腕の仲川一平投手(3年)が先発して8回1失点の好投を見せた。達はリリーフ待機し、ベンチから戦況を見守った。プロ注目の達は29日の仙台育英(宮城)戦で8回3失点。今大会最多の164球を投げた。センバツでは大車輪の働きを見せ、ここまで3戦2完投(1完封含む)で459球を投げていた。

中村良二監督(52)は試合後、達が左脇腹を負傷していたことを明かし「肘、肩はなんの問題もない。ちょっと違和感が、ということだった。脇腹のことで(登板を)やめました。脇腹は怖い。これでよかったと思います」と説明した。達は「仙台育英戦で痛めたんですけど、試合後になんだろうと考えたときに、バント処理のときに滑ってしまった時に、可能性として。自分はやっぱりメジャーという目標があるので、この試合だけを考えて投げることが全然できたんですけど、そこに行くために、いま故障しても意味がないので、そこは監督と相談して決めました」と話した。力投奮闘した春が終わった。