センバツに出場した高崎健康福祉大高崎が、5回コールドで圧勝した。センバツは2回戦で敗退しており、青柳博文監督は「夏に向けて、チームを作り直していく。1、2年生を含めていろんな選手を試しながら、チーム内で競争をさせていきたい」と話した。

先発した背番号10の今仲泰一投手(3年)は、キレのある直球を軸に、2回先頭から5者連続三振を奪った。5回を被安打1の無失点に抑え、10奪三振。「調子は悪くなく、真っすぐが伸びていた。フォークで空振りもとれたことがよかった」と振り返った。

打線は、1回2死二、三塁で5番の森川倫太郎外野手(3年)が左中間へ適時二塁打を放ち、2点を先制。そこから4連打で一挙4点を奪った。2回も打者一巡の猛攻で7得点。3打数3安打3打点の森川は「フォームを改造していて、それが合っていると思う。変化球にも対応できている」と手応えを口にした。

強力打線が注目されて臨んだセンバツでは、2回戦で天理(奈良)のエース達孝太投手(3年)に2安打完封負けを喫した。8打数2安打と本来の打撃を見せられなかった森川は「思ったような打撃ができなくて、悔しかった。(大会に)どう調子を合わせるか、その日その日の調子に合わせながら、チームのためにプレーしていきたい」と話した。

今大会、チームが掲げるテーマは「執念」。青柳監督は「あっさりアウトにならない、あっさり負けないように、粘り強く戦っていきたい」と話す。昨秋の関東王者の意地がある。今仲は「群馬大会で優勝して、関東大会に出場して、もう1度、関東王者をとりたい」と力を込めた。