<高校野球春季千葉大会:千葉学芸8-1中央学院>◇1日◇準々決勝◇ゼットエーボールパーク

「千葉のゴジラ」が目覚めた。千葉学芸・有薗直輝内野手(3年)が1日、高校通算57号アーチで同校を初の県4強に導いた。中央学院を8-1で撃破。有薗は3回1死一塁、初球の甘く入ったスライダーを捉え、左越え2ランを放った。「最近、打っていなかったのでうれしかったです」と笑顔だった。

初戦の市柏戦で、腕に当たった死球が跳ね返り左目を直撃。少し腫れが残るが「出させてください」と高倉伸介監督(45)に直訴し、結果を出した。元ヤンキースの松井秀喜氏に憧れ、小2で野球を始めた。「本塁打が打ちたい」と遊びはいつも打撃練習。小学生の時はマリーンズジュニアでプレー。中学は強豪の佐倉シニアで5番。高校入学後もボールの軌道に対し平行に捉えることを心掛け、バットを振ってきた。「千葉県制覇が目標。新しい歴史を作りたい。僕も65本塁打を目指します」と誓った。