昨秋全道大会8強の札幌日大が、札幌藻岩に18-3で快勝し、春は18年以来の全道進出を果たした。今大会からベンチ入りした前川周也一塁手(2年)が2回、公式戦1号となる左越え2ラン。最速144キロ右腕で前川の兄佳央(3年)が3回途中から登板し、3回2安打無四球無失点と好救援。兄弟で勝利を呼び込んだ。佳央は「チームに流れをつくれて良かった」と振り返った。

2人は遠軽町出身で、中学進学と同時に「プロを目指したい」と、元ヤクルトの高梨利洋氏(47)が指導するT・Tベースボールクラブに入るため、札幌に移住した。18年には佳央が投手、周也が一塁手で全国大会に出場しベスト16に進出した。今年が一緒のチームでプレーできる最後の年。周也は「春に結果を出し、夏は兄が抑えて僕が打って、甲子園につなげたい」と夢を描いた。