今春センバツを制した東海大相模(神奈川)の門馬敬治監督(51)が1日、神奈川・相模原の同校で、今夏限りでの退任を表明した。

前日の練習後、選手や保護者には伝えていた。退任の理由は「心身の不調がありました」と数年来、体調面で不安があったことを明かした。「中学、高校と相模で、大学は東海大。13歳から東海一色で、相当の思い入れがあります。即決は出来ませんでした。いろんな思いがある中で、出した答えです」と、最終的には、優勝を果たした今春センバツ後に決断したという。

今後については「未定」とした。また、後任については「全て学園、学校にお任せしています」と話した。

門馬監督は東海大相模コーチを経て、99年に監督就任。00年センバツで、監督として甲子園初出場初優勝を果たした。11年春、15年夏、今春と計4回優勝。東海大相模の地位を確固たるものにした。監督生活23年の思い出を問われると「いっぱいあって分かりませんが、試合でいうと、負けた試合の方が。絶対、悔いが残ってますから」と答えた。ただ、すぐにこう続けた。「でも、試合よりは局面でしょうか。一番は、渡辺先生の最後の試合。横浜スタジアムで試合の後、記者の皆さんに囲まれる中、渡辺先生と握手したことが、とても鮮明に残っています」と、横浜の渡辺元智元監督のラストゲームとなった15年夏の神奈川大会決勝を挙げた。

今夏初戦は13日で、関東学院六浦と上矢部の勝者と対戦する。現在、県内41連勝&6季連続優勝を続けており、最後の夏に史上8校目の甲子園春夏連覇を目指す。