福岡県内屈指の県立進学校・福岡に、プロ11球団注目の剛腕がいる。最速149キロの文武両道エース右腕・井崎燦志郎(いざき・さんしろう、3年)だ。「体重が増えて真っすぐが強くなってきた。真っすぐで押して空振りを取りたい。変化球も使って最少失点に抑えて甲子園に行きたい」。聖地初出場に燃えている。

九大に毎年100人の合格者を出す同校にあって、筑波大、早大、慶大などで野球を続ける考えだったが、プロ志望に変わった。筋トレーニングなどで鍛錬を重ね、入学時68キロの体重は86キロに増量。4月の練習試合で最速を更新し、ドラフト候補に名乗りを上げた。

昨夏は県独自大会の福岡地区決勝で、オリックスにドラフト1位された福岡大大濠・山下舜平大投手(18)にチームは粘り勝った。井崎は4打数無安打だったが「真っすぐだけなら負けていなかった。山下さんと対戦してプロが身近になり目指したいと思った」。名前のごとく燦々と輝き、さらなる高みを目指す。【菊川光一】

【訂正】当初に配信した原稿で「福岡大大濠・山下舜平大投手(18)に投げ勝った」とあったのは誤りで、正しくは「福岡大大濠・山下舜平大投手(18)にチームは粘り勝った」でしたので、原稿を訂正しました。