昨夏、独自開催の北北海道大会を制したクラークが、岩見沢緑陵に9-2で7回コールド勝ちし、5大会連続5度目の北大会出場を決めた。初回、相手の失策で先制点を奪うと、その後も6安打を集中するなど、打者12人の猛攻で一挙7得点で主導権を握った。投げては左腕エース菊池伶投手(3年)が「この夏初登板で力みがあったかもしれない。ここ最近で一番ダメだった」と反省も、2失点で完投勝利を収めた。

昨年はコロナ禍で甲子園が中止。優勝しながら15人の3年生は聖地に立てず卒業した。山田晴陽主将(3年)は昨年の北大会にも出場し、先輩たちの無念さを間近で感じ取っていた。「まずは北大会への切符を手にできて良かった。優勝して甲子園に立てなかった先輩の思いも背負って絶対に甲子園に出る」と必勝を誓った。【小林憲治】

▽岩見沢緑陵の大柳鷹正主将(3年)(クラークに敗れ) 初回にミスが重なり7失点してしまったけど、気持ちを切らさず2回以降は互角に戦えた。この経験を来年に生かしてほしい。