2年ぶりとなる第103回全国高校野球選手権埼玉大会の開始式が、雨の中で行われた。

星野の星静流(せいる)主将(3年)が、選手宣誓で感謝の気持ちを伝えた。「私たち高校球児は、2年ぶりにこの舞台に戻ってきました。この1年、多くの悲しみやつらさを味わいました。しかし、今、野球ができることの喜びを、あらためて実感しています。ここまで支えてくださった全ての人たちに感謝します。この感謝の気持ちを、懸命に白球を追いかけることで体現し、このような社会の中で、一筋の光になることを誓います」。

チームメートの3年生からキーワードを出してもらい、「支えてくださった人、大会運営の人、先生、仲間や家族に、感謝の意味を込めました」と作成した。

リハーサルでは緊張していたが、本番ではまったく緊張しなかったという。自己採点で「100点でいいじゃないかなと思います」と笑顔だった。

星野は春季県大会の出場を決めていたが、同校の生徒が新型コロナウイルスに感染し、野球部に感染者はいなかったが出場辞退となった。「春にプレーで恩返しができなかったので、夏は勝っていかないと意味がないと思うので、すべてを出し切って勝ちたいです」と話した。