正徳館・栃尾連合チームの主将・中村周生一塁手(正徳館3年)は1分24秒の選手宣誓を1度も詰まることなくやり切った。

「先輩方の思いは今、私たちの胸の中につながっています」。宣誓ではコロナ禍で甲子園が中止となった昨年の先輩を思いやりながら、苦しかった3年間を思い出していた。「1人で練習した時期もあった」。そんな苦しみをはね返し、この日は2安打の大当たり。1回1死一、二塁で右前打。コールド負け寸前の7回2死では中前打で粘った。「頑張ることの大切さを学んだ。悔いはない」と表情は晴れやかだった。