県内屈指の進学校・千葉が沼南を破り、夏の大会では4年ぶりの3回戦突破を果たした。

粘り強く勝利を引き寄せた。6回には1点差に詰め寄られたが、8回、2死一、二塁から伊藤滉一郎捕手(3年)の中前適時打で貴重な追加点を挙げ、粘る沼南を振り切った。

投げては2番手で6回から登板した久下(くげ)達士投手(3年)が、丁寧に低めに集め、スライダーと真っすぐで打たせてとる投球。4回を投げ3安打に抑える好救援でチームに流れを呼び込んだ。久下は「今日は緩急を使った自分の投球ができました」と胸を張った。

黒川健太監督(30)は「粘り強く戦ってくれました。最後に1点勝っていればいい、とだけ言ってきた。2つ勝ったことのない代。成長していますね」と、目を細めた。

目指すはベスト8。次の4回戦は、千葉明徳だ。久下は「次も後半勝負の自分たちの野球をするだけです」と、力強く話した。