06年以来の夏甲子園出場を狙う福岡工大城東は8ー1の7回コールドで修猷館に圧勝した。最速138キロ右腕のエース大塚海(かい)投手(3年)が、投打の活躍で勝利に導いた。

夏初登板の緊張もあり、2回に自らの暴投で先制を許した。尾嶋恭暢監督(36)が心配していたバッテリーミスからだった。だが、そこから「(大塚と西捕手の)2人が締まり、その後はよく投げた」と指揮官。失点後は立ち直り、130キロ台の直球とカーブ、スライダー、チェンジアップ、ツーシームを駆使して6回3安打1失点。打っては、5回1死二、三塁で中前適時打を放ち、一挙7得点の猛攻に貢献した。次戦へ「先制するまで自分の投球をして粘りたい」と気合を込めた。

「体が大きいのに器用に変化球を投げるところに憧れる」というパドレスのダルビッシュ有が目標。卒業後は大学に進み、さらなる高みを目指す。