春季大会準優勝の日本航空が、都留に14安打を浴びせ大量13得点を奪って7回コールド勝利を収め、準決勝に進出した。

豊泉啓介監督(36)は「今日の試合はヴァデルナと小沢は使わずに勝とうと言ってありました。先発の中島がよく投げてくれました。3回くらいかなと思っていましたが、低めのボールが良く5回まで投げてくれたのが大きかったと思います」と、ようやく表情に明るさが出てきた。

6月に同校の寮でクラスターが発生し部活動が完全に1週間停止した。夏場の時期に動けなかったことは大きな誤算だったが、豊泉監督は慎重に言葉を選びながら言った。「米子松蔭さんのことを思うと、本当に私たちもわずかでも遅れていたらどうなっていたのか、と感じます。子どもたちにはコロナを言い訳にせず、出るからには勝つんだと言ってきました。今はこうして大会に出場できていることに感謝して、最後まで戦い抜きたいです」。今もこまめに感染症対策を行い、体調管理には妥協せず日々を過ごしてきた。

この試合で初ヒットが出た主将の久次米陸士内野手(3年)も「詰まったヒットでしたが、出てほっとしました。今は足を絡めた攻撃で得点もできていますし、少しずつみんなのコンディションの上がってきていると思います」と、3安打2打点の活躍で、表情も明るい。

21日の準決勝では東海大甲府と甲府城西の勝者と対戦する。