利根商が8回コールド勝利で、04年以来17年ぶりのベスト4進出を決めた。

2年生バッテリーが躍動した。4番を打つ大沢頼輝(らいき)捕手(2年)が3回に先制スクイズを決めて主導権を奪い、7回にも犠飛を放って2打点をマークした。投げてはエース高橋輝(ひかる=2年)が7回まで4安打無失点13奪三振と好投した。

99年に桐生第一を全国制覇に導いたことで知られ、19年4月から指揮を執る福田治男監督(59)は「生徒たちが落ち着いてよくやってくれた。高橋輝の好投とバックも無失策でよく守って、スクイズで先制点。いい試合ができたかなと思います。2年生が多く、まだまだ力のないチームですけど、目指す野球にはちょっと近づいてきているのかなと。まだ力で勝負できるチームではないので、小技も絡めながらやっていければと思います」と振り返った。

25日の準決勝は高崎健康福祉大高崎と戦う。福田監督は「力的には健大さんの方が上。ただ、利根商が今まで1年間、甲子園を目指して練習に取り組んできた成果を出せるということと、やっぱり粘り。しっかり守るということが最低条件。その辺りがしっかりできて、相手に食らい付いていければ後半までに勝機が見えてくるんじゃないかと思います」と意気込んだ。