浦和学院が昌平を破り、3年ぶり14回目の優勝を果たした。

優勝の瞬間、主将の吉田瑞樹捕手(3年)はマウンド上の吉田匠吾内野手(3年)に抱きつき、泣き崩れた。「うれしいのひと言です。投手陣はその特長を生かして投げてくれた。感謝しています」と目を真っ赤にして話した。

初回1死一、三塁から吉田瑞の中犠飛で先制。8回にも2死二塁から左前適時打を放った。森士監督(57)は「積極的にバットを振ってくれた。素晴らしいリーダーだと思います」と優勝に導いた主将をたたえた。

吉田瑞は「3年生の控え選手たちがいろいろなところで支えてくれた。控えメンバーのためにやるぞ、と。支えあってここまで来られました」と勝利の要因を明かし、スタンドで声援を送ってくれた控え選手たちに目を向けた。

浦和学院は8月9日から開催される甲子園大会に出場する。同主将は「全国制覇を目指して、埼玉県代表の名に恥じないように、やってきたい」。甲子園へ向け力を込めた。