東海大静岡翔洋は、17年ぶり7度目(東海大一時代の3度、東海大工時代の2度を含む)の優勝にあと1歩届かなかった。エース鈴木豪太(3年)が4失点完投。今大会全7試合に登板した鉄腕が力投するも、打線の援護に恵まれなかった。試合を振り返った背番号1は「悔しい。初回に自分が粘れずに先制を許してしまった」と唇をかんだ。

決勝で涙をのんだが、今大会はノーシードから快進撃を見せた。特に4回戦以降は、3試合連続でシード校を撃破。準決勝では今春の東海大会優勝の第2シード・掛川西を2-0で退けた。2016年春の就任後、初めて決勝に進んだ原俊介監督(43)は「毎日が充実していて、一生懸命練習した日々がよみがえった。(決勝進出は)彼らにとっても一生の財産。胸を張り、前を向いてほしい」と、ナインをねぎらった。今春センバツ優勝の東海大相模(神奈川)の後任監督候補に名前が挙がっている。今後については「その可能性はある」と明言を避けた。

大学で野球を続ける鈴木は「(原監督からは)打者を観察し、配球を考える楽しさを学んだ。後輩たちには、絶対に甲子園に出てほしい」と希望した。【古地真隆】