今春のセンバツ8強、近畿大会準優勝校の智弁学園が高田商との接戦を制し、19年に続き、夏の甲子園出場を決めた。

決勝までの4試合は全て2桁得点、コールドでの勝利。この日も初回先頭打者で登場したプロ注目・前川右京外野手(3年)の中前安打を足がかりに初回8安打で6得点を奪った。

先発・小畠一心(いっしん=3年)は8回を投げて3失点。最終回に登板した西村王雅(おうが=3年)は1点を失ったがリードを守り切り、胴上げ投手になった。これで夏の奈良大会の失点は5試合でわずかに8。投手陣も抜群の安定感を誇った。

夏の甲子園は今年で20度目。春の全国制覇経験はあるものの夏の頂にはまだ届いていない。今春センバツの8強越え。そして初となる夏の全国制覇を目指す。

 

◆智弁学園 1965年(昭40)創立。生徒数は431人(うち女子は181人)。野球部も同年創部で部員は55人。甲子園は夏は20度目、春は14度出場で優勝1回。主なOBは広岡大志(巨人)、岡本和真(巨人)、村上頌樹(阪神)ら。所在地は奈良県五條市野原中4の1の51。手塚彰校長。