第103回全国高校野球選手権南北海道代表・北海の吉野龍生投手(3年)が父譲りのマッサージで、コンディションを万全に整える。10日は開会式に参加した後、兵庫・西宮市内で投球練習。南大会決勝では6回6失点のエース木村大成(3年)を7回から救援し、3回無失点と好投し優勝投手になった。12日の神戸国際大付(兵庫)戦に向け「暑さで木村に何かあったときに、しっかり登板できるよう気持ちと体の準備をしておきたい」と話した。

春に右手首、今夏地区予選前に右肘を負傷し、今年初の公式戦登板が南大会決勝だった。再発を防ぐため今でも練習後、入念に右腕のケアを施している。父正博さん(54)が整骨院を営んでおり「投げた後は、しっかりマッサージして疲労を残さないように」とアドバイスを受け関西入り。吉野は「父に教わった方法で自分の腕の筋肉を押したりストレッチしたりしている」。センバツでは登板なくサヨナラ負け。最後の夏。背番号10が徹底したセルフケアで、出番に備える。【永野高輔】

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