史上最多39回目の出場で、10年ぶりに春夏連続甲子園出場の北海(南北海道)は、神戸国際大付(兵庫)に1点差で敗れ、センバツのリベンジを果たせなかった。17年夏、今春のセンバツに続き甲子園で同じ相手と3回連続対戦し、いずれも1点差での悔しい敗戦となった。

プロ注目の左腕エース木村大成(3年)は先発し、152球を投げ9回6安打8奪三振で完投。2回に2失点も3回以降は無失点と持ち直したが、打線の援護が5回の1点にとどまった。試合後、進路について「3年間、プロを目指してやってきた。その思いは変わらない。自信があるのはスライダーだが、調子の波が激しいので、そこの差をなくしていくことが、これからの課題」と先を見据えた。平川敦監督(50)は「木村は素晴らしい投球をしてくれた。終盤は流れがこちらに来ていた。春も夏も1点差負けになってしまったのは、監督の力の差」と話した。

▽4打数2安打の北海・宮下主将 やりきったというのが1番大きい。リベンジの気持ちが強くて、しっかり情報を持ってやれることをやってきたので、それで負けてしまったのは力が足りなかったのかと思う。

◆春夏連続で対戦 神戸国際大付-北海は今春のセンバツに続いての対戦。神戸国際大付の連勝となった。春夏連続の対戦は19年決勝の履正社-星稜以来40度目。返り討ちは26度目。

◆無失策試合 帯広農-ノースアジア大明桜戦、神戸国際大付-北海戦で記録。今大会2、3度目。