大会本部は20年以上にわたって高校野球の育成と発展に貢献した指導者に選出する「育成功労賞」を受賞した、二松学舎大付・市原勝人監督(56)のコメントを発表した。

「大変光栄であり、また感謝の気持ちでいっぱいです。長きに渡り高校野球に携われたのもたくさんの方の支えがあったからこそと深く感謝しております。そして何より今まで巡り会えた生徒たちに心より感謝したいと思います」

市原監督は、1980年に二松学舎大付に入学。高校3年時には82年春のセンバツでエースとして同校初の準優勝に貢献した。卒業後は日大に進学。社会人でもNTT信越(=現・信越硬式野球クラブ)でプレーしてきた。96年4月から二松学舎大付の監督に就任し、東京五輪の侍ジャパンで4番を務めた、広島・鈴木誠也外野手(26)を教え子に持つ。センバツは3度、夏は4度、甲子園に導いてきた。

自身も新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)され、指導に苦闘してきた。後進の指導者に対して「教員にとっては今まで以上に大変な時代です。強い信念を持って粘り強く頑張ってください」とエールを送った。

17日は指揮官が就任してから4度目となる、夏の甲子園出場の初戦だった。しかし、降雨で順延。西日本短大付(福岡)戦は、18日に持ち越された。