第103回全国高校野球選手権の大会本部は20日、長雨の影響で31日以降に日程が順延された場合、甲子園球場で阪神の公式戦と「同日開催」すると発表した。阪神は31日から9月2日まで甲子園で午後6時から中日3連戦を行う。基本的に高校野球は日中に、阪神がナイターで開催する方針。夏の甲子園大会と阪神戦が同日開催となれば史上初となる。

今大会は史上最多の7度の順延で、当初25日だった決勝は29日にまでずれ込んだ。今後も天候不良が予報されており「ウルトラC」が現実味を帯びてくる。大会本部は31日から阪神戦があることから阪神球団、甲子園と緊急協議し、同日開催の了承を得た。

背景の1つに休養日の確保がある。選手の体調管理のため3日設けたが、相次ぐ順延ですでに2日が消滅。大会本部は「3連戦回避を掲げている。私たちは(休養日を)強くとりたい」と説明し、唯一残っている準決勝前日の休養日を確保するため今後は決勝を繰り下げていく方針だ。過去に大会が9月にずれ込んだことはなく、異例の措置で大会の完走を目指していく。