3季連続の甲子園出場を狙う大阪桐蔭が快勝でベスト8に進んだ。

1回1死二、三塁で4番海老根優大外野手(2年)の犠飛で先制。2回には主将の星子天真内野手(2年)に適時打が飛び出すなど、2点を追加。5回には松尾汐恩捕手(2年)が左翼スタンドへ高校通算15本目となるソロ本塁打を放ち、リードを広げた。「前の打席でチャンスをつぶしていたので、1本打つと心がけていた。素直にうれしいです」と笑顔で振り返った。

先発左腕の前田悠伍投手(1年)は9回4安打1失点で初完投。4四球もあり走者を背負う場面も多かったが、粘りを見せた。「終盤にかけてギアを上げていけた。下半身を使って投げることを意識して修正できた」と振り返った。

終盤にも追加点を奪って12安打8得点で勝ち進んだ。西谷浩一監督(51)は初完投の前田について、「まだ1年生なのでしっかり投げてくれた。2年生にも刺激になっていると思うので、みんなで競争してほしい」と話した。

今年は春夏出場したが、3年生主体のチームだった。捕手の松尾は甲子園にもレギュラーで出場。西谷監督は「誰が中心ということはないですけど、キャッチャーなのでチームを引っ張ってほしい」と期待を寄せた。【林亮佑】