来春センバツの出場校選考の参考資料となる大会で、クラークが53年ぶりの北北海道勢による決勝を制し、初優勝を飾った。

空知地区勢の優勝は、佐々木啓司監督(65)が指揮をしていた07年駒大岩見沢以来。同監督にとって14年ぶりの秋全道優勝に「厳しい試合だったが、選手たちが、本当によくやってくれた」と喜んだ。左腕の山中麟翔、右腕の辻田旭輝(ともに2年)を軸に、地区予選から8戦6失点と、安定した投手力を武器に、17年王者の駒大苫小牧、昨秋王者の北海などを倒し、頂点に立った。

クラークは16年夏の甲子園に初出場。20年には北海道高野連独自開催の北北海道大会で優勝も、甲子園には出場できなかった。今回の優勝で、初の明治神宮大会(11月20日開幕、神宮)出場権を獲得し、来春のセンバツ(来年3月18日開幕、甲子園)切符も有力となった。

▼クラークが2年ぶり3度目の出場で秋全道初優勝を飾った。過去2度はともに初戦敗退で、1回戦(駒大苫小牧戦)の初勝利から頂点に駆け上がった。夏の北北海道大会は5度の出場で、創部3年目の16年に初優勝を果たし18、19年は準優勝。20年の道高野連独自大会でも優勝。春全道は3度の出場があり、今年のベスト4が最高成績。

◆クラーク 正式名称はクラーク記念国際。92年4月に設立された全国1万人以上の生徒が学ぶ広域通信制高校。深川本校にある野球部は14年4月創部。創部3年目の16年夏の甲子園出場。初戦(2回戦)で聖光学院(福島)に3-5で敗戦。現部員は2年13人、1年12人の計25人。主な卒業生にソチ五輪スノーボード女子パラレル大回転銀メダルの竹内智香。深川本校の所在地は深川市納内町3の2の40。三浦雄一郎校長。