拓大紅陵が、5回まで2-1とリードしていたが守り切れず。8回コールドで逆転負けを喫した。

エース・小堺心温(しおん)投手(2年)の右肩は限界だった。県大会から痛めた右肩。2週間のノースローを経て今大会に備えたが、試合中、少しずつ痛みが増した。6回、左足がつり始め、6連打で5失点。「右肩に力が入らなくなりました…」。異変を感じたベンチからの伝令に、自ら交代を申し出て、マウンドを降りた。「自分が試合を崩してしまった。コースに意識して投げたんですが、ダメでした」と悔やんだ。

エースの悔しい降板に女房役の四十住(あいずみ)海都捕手(2年)が奮起した。2-7で迎えた8回。1死から甘く入ったまっすぐを捉え左越えソロ本塁打。「この秋はチームが不調の時も、小堺が頑張って投げて助けてくれた。頼りになる存在だから」と、1本に思いを託した。

和田孝志監督(51)は「県大会から小堺で勝ってきた。5回まで試合を作ってくれて、よく頑張ってくれました」とエースを思いやった。四十住は「センバツを目指してやってきたのに負けた。今は悔しさしかないです」と唇をかんだ。この悔しさは春へ。チーム全員が万全の状態で、フィジカル、メンタルと鍛え直し、夏の甲子園を目指す。