大阪桐蔭が貫禄の試合運びで、17年以来、4年ぶりの優勝を果たした。

1回から格の違いを見せつけた。四死球で好機を築くと、2本の適時打と押し出し四球で3点を先制した。2回も失策絡みで2得点。3点も1点を加え、ワンサイドゲームに持ち込んだ。圧巻は5回だ。2死走者なしから4連打で3点を追加。代打工藤翔斗捕手(2年)は右中間を破る適時二塁打で、伊藤櫂人内野手(2年)は左翼線適時二塁打で、いずれも初球をとらえた。

左腕先発の川井泰志投手(2年)は走者を出しながらも要所を締めて5回1失点だった。6回からは継投に入り、背番号1の別所孝亮投手(2年)が登板。川原嗣貴投手(2年)にリレーし、相手打線を抑えた。13安打10得点での大勝だったが西谷浩一監督(52)は「今年はあまり打てるチームじゃない。派手さはないのですが、シングル(ヒット)でもつなげて足を使ったりとかで、次の打者、次の打者につないでくれたことがよかった」と評した。

投打の歯車がかみあってきた。今秋は1年生左腕の前田悠伍投手が活躍。指揮官は「この1週間、昨日の先発も非常に迷いました。上級生に託そうかと思いました。昨日、前田でいって上級生がどんな投球をするか、この1週間、川井にしても、別所にしても、川原にしても、他の藤田、小林も、みんな投げさせてくれという感じでブルペンで投げていた。そういう気持ちでいってくれた。ウズウズしていたと思う。まだまだですけど、競争は激しくなってきた」と振り返った。

秋の近畿頂点に立ち、明治神宮大会に進出。11月21日に敦賀気比(福井)と初戦を戦う。西谷監督は「11月に全国の強豪とやらせてもらえる経験の場になる。全力で勉強して頑張りたいと思う」と先を見据えた。

和歌山東は春夏通じて初めて近畿大会の決勝にコマを進めたが、名門に歯が立たなかった。左腕先発の石野涼投手(2年)が1回に浮足立って失点を重ねたのが誤算だった。両校とも来年3月のセンバツ出場が濃厚だが、現時点での実力差が浮き彫りになった。