今春センバツ準Vで3季連続甲子園出場を目指す優勝候補筆頭の明豊(大分1位)が、3本塁打を含む12安打14得点の猛攻で快勝発進した。

5番・嶽下桃之介外野手(2年)が悔しさをバネに3打数3安打(2本塁打、1三塁打)6打点で大暴れした。

1回2死一、二塁で直球をとらえ、公式戦初本塁打となる先制3ラン。3回2死二塁で中越え適時三塁打、4回2死一塁で高校通算10本目の右越え2ランで貢献した。6回からの残り2打席はマークが厳しくなり2四球だったが、存在感は抜群だった。

昨秋の新チームから6番中堅手でレギュラーだった。だが、けがなどの影響でセンバツ、今夏の大分大会はベンチ外だった。だが、そこから「人一倍努力して秋に賭けてやってきた」という執念ではい上がってきた。

仲間からは「モモ」と呼ばれる。名前の由来は分からないそうだが、桃は大好物だ。次も“桃太郎”のような活躍でけん引してみせる。【菊川光一】