初出場の日大三島(東海・静岡)は九州国際大付(九州・福岡)に1-2で惜敗し、初戦で姿を消した。

1点を追う6回から毎回、先頭打者が出塁。犠打も確実に決めて得点圏に走者を進めたが、あと1本が出なかった。8回1死二塁で、3番池口奏(かなで)内野手(1年)4番松永陽登(はると)投手(2年)が凡退。9回の同場面では、島田誠也内野手(2年)が代打へ。東海大会準々決勝・津商(三重)戦で代打2点タイムリーを放った“打撃職人”に託したが、空振り三振に倒れた。

エース松永の無四球2失点完投の力投も実らず、敗戦。日大三島での全国初陣を飾れなかった永田裕治監督(58)は「うちの打線も積極性を欠いたが、やはり相手の投手が非常に良かった」と、振り返った。

初の神宮大会は初戦敗退に終わった。しかし、チームは静岡県大会を38年ぶりに制覇。初の東海王者にも輝くなど、報徳学園(兵庫)を率いて計18度の甲子園出場を誇る名将の下、急成長を遂げている。永田監督は「試合には敗れたが、非常に良くできた。この敗戦を糧に、来春の巻き返しを目指したい」と、出場が濃厚な来春センバツへ視線を向けた。