九州王者の九州国際大付(福岡)は7回コールドで大阪桐蔭(近畿・大阪)に完敗し、初出場での決勝進出を逃した。

序盤に1年生4番の佐倉侠史朗内野手に高校通算8号となる先制本塁打が出るなど、九州大会6本塁打の強みの1発攻勢で、優勝候補の近畿王者に食い下がった。

だが、先発したプロ注目の「二刀流」で主将の野田海人捕手(2年)が、相手の強打を抑えられなかった。

最速タイ145キロをマークするなど力のある速球を軸に善戦した。5回まで1失点と粘ったが、6回に4連打など打者10人の猛攻を浴びて一挙7失点し、6回0/3で9失点KO。7回の継投策も流れを変えられず1点を奪われ、無念の7回コールド負けを喫した。

終わってみれば、2本塁打を放ったがわずか4安打。7回無死満塁のビッグチャンスを生かせないなど力負け。佐倉は大阪桐蔭との差を問われ「(九州国際大付は)打線が持ち味だが上回られた」とガックリ。野田は「終盤に集中打を浴びたことが反省点です」と肩を落とした。

来春センバツへ向けて、佐倉は「長打力を磨き、勝負強くなることが重要」と、さらなる飛躍を期した。【菊川光一】